2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「クラスの女の子」たちのような健全さに向けて

主語故に情緒は生まれることでしょう。 藤たまきというあまり有名でない、モノローグのとても綺麗な作品を書く漫画家さんがいる。 わたしが彼女の作品に初遭遇したのは「私小説」という作品でだった。度重なる引越しのため手許にその本が残されていないため…

煩悶中

駄目だ。 最近酷い文章ばかり書いている。 書こうと思って書くものは駄目だね。 やっぱりそれなりの思いと知識とがないと――。 殆ど拒否反応的に臆面のなさを嫌う癖に、それを無理矢理語ろうなんてして臆面のない文章を書き記す感じ。 恥ずかしー…ケド、戒め…

主語の中の断絶

引用する私。 - кинохроника より引き続きオレンジレンジを引き合いにしてば。 ところで例のインタヴューでは彼等の振る舞いはこんな風に評されている。 高田延彦の自伝並みにシュートな発言だが、マジかジョークかはともかく、そこにネガティヴな要素をまっ…

引用する私。

しかし「引用」や「カヴァー」といったレトリックで自らの行為を語るとき、「オリジナル」はパレットの上の絵の具のごときただの素材として無化されて、「引用する主体」が作者としての特権を手に入れてしまう印象がある。つまり、「オリジナル」の作者の主…